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OFFICE REI 資産運用レッスン

      【第28回】「買い」「売り」サインが同時に点灯したら?
            〜投資スタンスをあらかじめ定める〜
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 先週より「私のお気に入り銘柄を見ると、ある情報では買いとなるのに、別の情報では売りとなる」という問題に悩まされてしまうということについてご説明しています。




 先週は投資スタンスにより売買タイミングが異なる場合があるということをご説明しました。中長期戦略で売りと出ていても、短期的に上昇が見込める場合は、買いサインが出ることは決してめずらしいことではありません。しかし、これは下降トレンドの中における少しの上昇ですから、ほんのわずかな上昇しか見込めません。ですから「5倍、10倍のリターンを得るぞ!」という気持ちで相場に臨むタイミングではないのです。

あなたが注目する銘柄 9銘柄の株価推移



 一方、このようなサインの活用方法も適しているとはいえません。中長期のトレンドを示す売りサインで、売りポジションを持ち、直後に来る短期上昇トレンドを示す買いサインで買い戻すというパターンです。高値で売りを仕掛け、少し下がったところで買い戻すわけですから、リターンは得られるかもしれません。ですから「成功したじゃない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし中長期の売りポジションとは、これまで時間をかけて上がっていったものが天井をつけ、そこからじっくりと下がって行くところなのです。つまり、ジェットコースターで言うなら、時間をかけてゆっくりと上昇し、「これから急降下するぞ!スリルを楽しむぞ!」というところにいるわけですから、下降の余地が大きいわけです。そのような時に、すぐに買い戻してしまっては、せっかくの大きなリターンを得るチャンスを失ってしまうというわけなのです。ジェットコースターなら、スリルをまったく味わうことができません。これでは、もったいないです。

あなたが注目する銘柄 9銘柄の株価推移



 ですから、投資を行う際には、まず先に投資スタンスを決める必要があります。「私は中長期投資」と決めたら、その意思を貫くのです。そして該当するサインをチェックします。もちろん、「今日は中長期投資、明日は短期投資、明後日はまた中長期投資」などと、日替わりで投資スタンスが変わってはいけませんし、点灯するサインに導かれ、「今週は中長期スタンスのサインを参考にしよう」「次は短期スタンスのサインを活用しよう」というのも、決して良い判断とはいえません。

 
(2010/9/3掲載)


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