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再び昇る日本
日本が復活するシナリオを私たちで創り上げる

 人生、山あり谷あり。経済にも株価にも山と谷はある。バブルも経験すれば、日本の危機にも直面する。

 東日本に住む人は、震災の被害、見えない放射線との戦い、PTSD(外傷後ストレス障害)、そして計画停電など、今なお何らかの震災の影響を受けながら生活している。もちろん、大人のみならず、子どもも同じだ。この震災は、子どもたちの心にも大きく刻まれているだろう。大人でさえも恐ろしい思いをしたのだ。子どもならなおさらだろう。

 私たち大人は、今、日本経済の再生に向けて一歩一歩動き始めている。子どもたちは、私たちが力を合わせて「世界の日本」を取り戻す姿を見て育つことになる。それは、さらに先の将来を築いていく彼らの勇気になるに違いない。「日本は、未曾有の大震災から、再び世界に胸を張る国になったのだ」と言えるようになるまで、私たちは力を合わせていこう。被災した工場が1日も早く操業できるようにと修繕に奔走する経営者がいる。建物に影響がないまでも、計画停電が行われるために、日々作業内容を調整しながら製品を製造しなければならない会社や、停電でも、路上に商品を持ち出して店を開ける人々もある。そして、もちろん忘れてはならないのが、私たちが安全に暮らすことができるようにと、放射能と戦いながら命を賭けて原発で働いている人たちがいることだ。この人たちの努力なしに、安全な未来はない。しかし、安全保安院も東京電力も過去の原発事故(柏崎刈羽原子力発電所) には、津波による災害もあったのだから、多くの地質学や地震の専門家が指摘した脆弱性への警告に、真っ当に耳を傾け、念入りな防災対策をしておいてほしかった。それを怠ってきた私たちの世代の罪は重い。悔やんでも悔やみきれないところだ。

 経済の成長には、企業努力が必要不可欠なのは言うまでもない。しかし、今回のような災害で企業の株価が下がると、企業の信用力が低下して、ひいては日本経済が低迷してしまう。株価が下がるなら売る、上がるなら買うのが、私たち投資家の正体ではある。しかし、それは、世界から見放されて下落していく日本株に買いの手を挙げ、安いところをしっかりと拾うのも投資家である。震災による企業へのダメージは一瞬で起こったが、復旧は1日、2日でできない。10年、20年という年月がかかることは言うまでもない。では、その復興の道のりを “有望な企業と安い株価で巡り合える幸運”と捉えて、じっくりと広く、大きく復興する日本を買いたい。これは被災された方々には「不幸」な出来事だが、“これからの復活とさらなる成長に最初から一緒にいられる幸運”と捉えたい。

 「震災の時は大変だった。でも、見事に日本は再生した」と、将来笑顔で言おうではないか。その時代に活躍する今の子ども世代は、これから私たち大人が見せるであろう「強い日本を創り上げる私たちの背中」を見て育っていく。

  (2011/04/1掲載)


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